『開巻驚奇侭客伝』に及ぼした中国文学の影响
開巻驚奇侠客伝』(全五集、以下『侠客伝』と表記する)という作品は読本作者の第一人者であ叫曲亭馬琴が第四集まで創作して、第五集は蒜園主人(萩原広道)により続作された読本である。これは中国文学、特に中国白話小說と関連する内容がかなり多いようである。本稿の第一の目的は『侠客伝』における馬琴の漢語に関する用字法の完成度を究明することであ否。 侠客伝』とそれに影響する中国白話小說との典拠関係に関しては、今まで指摘されて いない典拠を見出す可能性があると思われる。また、従前取り上げられていながら充分でないところが多く( )されて いるようである。そこで本稿の第二の目的は指摘されていない処をなるべく究明し、( )されている不充分な箇所を補足することである。これをもとに して 『侠客伝』の構成·筋·趣向·語句·行文等をそれと関連する中国白話小說と比較することによつて、両者の影響関係を浮き彫り に したい。さらに『侠客伝』において馬琴の翻案意識と創作方法を探ろうと思う。
- 作者:
- 张海涛
- 学位授予单位:
- 大连外国语学院
- 专业名称:
- 日语语言文学
- 授予学位:
- 硕士
- 学位年度:
- 1999年
- 导师姓名:
- 孙树林
- 中图分类号:
- I242.3;H365
- 关键词:
- 中国文学;侭客伝;日语
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